エヴァンゲリオン全作品の紹介と見方 ※これから観る方へ

「エヴァっていくつ作品の種類があるの?」「どんな順番で観ていけばいい?」「エヴァって難しいけど、どんな風に観ればいい?」なんてことを思っている方々に向けて、それぞれの質問の答えとなるまとめ。

どうも、EVA Mark.06です。


今回は、
「エヴァっていくつ作品の種類があるの?」
「どんな順番で観ていけばいい?」
「エヴァって難しいけど、どんな風に観ればいい?」
なんてことを思っている方々に向けて、それぞれの質問の答えとなるまとめを投稿させていただきました。

※このまとめは見やすくするために、敬称を略しています。

Q1.エヴァっていくつ作品の種類があるの?


公式(公認)のエヴァンゲリオン作品はジャンルに分けると3種類あります。それぞれ、
「アニメーション」
「漫画」
「小説」
です。

特に「アニメーション」は
〔旧作〕と〔新作〕
に分かれます。

次ページから順番に紹介していきます。

〜アニメーション(監督:庵野秀明)〜


まずは

〔旧作(1990年代)〕

アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』 (NEON GENESIS EVANGELION)

放送期間:1995年10月4日~1996年3月27日
話数:全26話

エヴァンゲリオンシリーズの原作です。
注)漫画は原作ではありません。

《あらすじ》
西暦2015年。第3新東京市に、謎の敵性生命体“使徒”が襲来した。
主人公・碇シンジは、人類が“使徒”に対抗する唯一の手段である汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンの操縦者に抜擢されてしまう。今、人類の命運を掛けた戦いの火蓋が切って落とされる。
果たして“使徒”の正体とは?
少年たちと人類の運命は?

主人公たちの内面を描いたアニメ第25話と第26話の2話は、第24話までの伏線や謎の回収を完全に放棄しており、物語の完結と言えるものではありませんでした。そのため、アニメ放送終了後に、最終2話はリメイクし、それとは別の“完全新作の劇場版”の製作・公開が発表されました。

その後、記者会見が開かれ、そこで1997年春にアニメの総集編とリメイク版第25話・第26話をセットにした完結編「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生」、同年夏には“完全新作の劇場版”が公開されることが発表されました。

しかし、そのリメイク版である「REBIRTH」編の完成は当初の公開時期に設定されていた1997年春には間に合わないことが事前に判明したため緊急記者会見が開かれ、春の映画では総集編の「DEATH」編と制作途中の「REBIRTH」編が公開され、夏に完全版「REBIRTH」編となる「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」が公開されることが発表されました。

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』 (EVANGELION:DEATH AND REBIRTH)

公開日:1997年3月15日

通称「春エヴァ」「シト新生」。
アニメの総集編(DEATH)と、第25話のリメイク(REBIRTH)の前半部分の2部構成。
「DEATH」は正直つまらないです。追加された新カットなどもありますが、「REBIRTH」も次ページ以降の作品で「Air」として観られるため、この作品自体、特別観る必要はありません。

《あらすじ》
[DEATH]
西暦2000年、南極大陸で行われた実験が人類に壊滅的打撃を与えた。このセカンド・インパクトにより、地球の地軸はねじ曲がり、世界人口は激減した。それから15年後、人類は再び試練の時を迎える。“使徒”と呼称される謎の巨大物体の出現、その使徒に対抗すべく暗躍する、特務機関ネルフ。その戦いの中心となったのは14歳の少年、碇シンジ。彼は、不安、不信、恐怖、怒り、そして果てしなき戦いの後に、孤独と絶望を知る。

[REBIRTH]
後述。

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』 (THE END OF EVANGELION)

公開日:1997年7月19日

通称「夏エヴァ」「EOE」「旧劇場版」。
「Air」は未完成だった「REBIRTH」の完全版。

《あらすじ》
[REBIRTH]≒[Air(REBIRTHの完全版)]
人為的なサードインパクトに失敗したゼーレはネルフに攻撃を仕掛けてきた。絶望的状況の中、母の存在、自己の存在を確認したアスカが復活、反撃を開始。しかし天空より新たな敵が舞い降りてきた。

[まごころを、君に]
初号機に搭乗したシンジの見たモノは、無ざんな残骸となったアスカの弐号機だった。量産機が初号機を取り巻き、厳粛なる儀式を執り行う。ヒトの心の補完とは一体何なのか。

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 TV放映版』 (EVANGELION:DEATH(TRUE) AND REBIRTH)

放送日:1998年1月2日

「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生」の「DEATH」を修正し、WOWOWで放送した作品。アスカの自己紹介ループシーンがカット&幾つかのシーンで台詞追加し、新たに「DEATH(TRUE)」としました。

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)²/Air/まごころを、君に』 (REVIVAL OF EVANGELION)

公開日:1998年3月7日

前ページのWOWOW放送版「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 TV放映版」を更に再編集したバージョンであり、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版」の完全版です。


先ほども書いた通り、TVシリーズ第25話と第26話の2話は、主人公たちの内面を描いた作品であるのに対し、劇場版の「Air/まごころを、君に」は現実の出来事を描いた作品です。ここまで観ることで旧作シリーズは完結します。

幻の「完全新作劇場版」

※制作中止

先ほど書いた通りの制作上の遅延もあり、エヴァンゲリオン作品は「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」をもって完結とされ、当初予定されていた“完全新作の劇場版”は制作されずに終わりました。

後に、インタビューで庵野監督自身から“完全新作の劇場版”についての当初のプロットを明かしており、本人曰く
「『進撃の巨人』とそっくり」
な内容だったそうです。


2時間で終わる『エヴァ』。このプロットが、驚くことに『進撃の巨人』にそっくりなんです(笑)
出典 「驚くことに『進撃の巨人』にそっくり」使徒が人を食う「エヴァ」幻の劇場新作を庵野秀明が語る - エキレビ!(4/5)

次ページからは


〔新作・新劇場版シリーズ(2000年代)〕

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズはアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を庵野監督自らが再び手がけた作品です。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』 (EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.)

公開日:2007年9月1日

《解説・あらすじ》
選ばれし14歳。少年たちの挫折と成長の物語
庵野監督がREBUILD(リビルド)=再構築した
新たな「ヱヴァンゲリヲン」の世界へ
“EVA”のパイロットになったシンジが
使徒と壮絶なバトルを繰り広げる!

大筋はアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の1話〜6話と同じですが、細かい設定や演出が新しくなっています。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』 (EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE.)

公開日:2009年6月27日

《解説・あらすじ》
エヴァの世界観を一気に突き“破”った
「新劇場版」シリーズ第2弾!!
選ばれし14歳…覚悟と決意の物語
新たな伝説へと生まれ変わる“エヴァ”!
シンジとレイ、そしてアスカとマリ……
エヴァンゲリオンのパイロット4人を待ち受ける更なる試練

冒頭からアニメには無かったシーンです。新しい登場人物「マリ」も加わり、物語は旧作シリーズから大きく離れます。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 (EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO.)

公開日:2012年11月17日

《解説・あらすじ》
深く、さらに深く――物語は誰も見たことのない世界へ…
壮大な人間ドラマを描く革命的エンターテインメント!
シンジを待ち受ける、驚愕の事実……
絶望と希望。新たな物語が、幕を開ける

完全新作、旧作シリーズの要素は皆無に等しい作品です。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』 (EVANGELION:3.0+1.0)

公開日:未定

エヴァンゲリオン全シリーズの完結編となる作品です。

〜漫画(作者:貞本義行)〜


漫画『新世紀エヴァンゲリオン』

発表期間:1994年12月26日~2013年6月4日
巻数:全14巻(13,14巻は通常版とプレミアム限定版の二種)

通称「貞本エヴァ」。
テレビアニメ放送開始に先立って、「月刊少年エース」1995年2月号から貞本義行(アニメ版のキャラクターデザイナー)によるコミック版が連載。2009年には、雑誌を「ヤングエース」に移籍し、その後2013年7月号にてようやく完結。
アニメ版の対象年齢をかなり上(30歳)に設定している反面、貞本エヴァでは対象年齢をそれより低く設定してある上、貞本本人の性格もあって、アニメ版よりわかりやすく作られています。原作の理解を深めるためにぜひ読んでみてください。

〜小説(製作総指揮:山下いくと)〜


小説『新世紀エヴァンゲリオンANIMA』

発表期間:2007年11月21日~2013年2月22日
文庫版発売日:2017年11月30日予定

2004年末に庵野監督が山下いくと(アニメ版のメカニックデザイナー)に対し、「機動戦士ガンダム」シリーズのようにエヴァを多元化したいという構想を話し、オリジナルの企画を考えたことがあると答えた山下に、それをやっていいと許諾を与えたのが企画の始まりでした。庵野監督は直接的には関わっていません。
その後、「電撃ホビーマガジン」2008年1月号から山下による小説版が連載。第壱章までは小説家の陰山琢磨が執筆、第弐章からは山下が執筆、その後第参章と続き、2013年4月号にて完結。
アニメ版の〈第24話終了時からの分岐ストーリー〉で、〈人類補完計画が発動されなかったルート〉の話。

ヱヴァ:Qを観て置き去りにされたファンもいる中、ANIMAとの共通点が見出せるために内容がスッと入ってきた人もいるのだとか。

詳しくはこちらをご覧ください↓


Q2.どんな順番で観ていけばいい?


私がエヴァンゲリオンシリーズを観た順番はたおそらくこんな感じだったと思います。きっかけは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」公開前の金曜ロードショーでした。


❶「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」

❷「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」

❸「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」

❹ アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」

❺「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生」

❻「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」

❼ 漫画「新世紀エヴァンゲリオン」1〜13巻


❽ 数年後に発売された14巻
※これは❸までを観てから読んでほしい。

❾「新世紀エヴァンゲリオンANIMA」関連の書籍を色々。


一般的には旧作のアニメシリーズを最初に観ますが、これからエヴァンゲリオンシリーズを観る方は、映像が綺麗で内容的にも観やすい、新劇場版シリーズから観てみるのもいいかもしれません。

「❶⇒❷⇒❸」と「❹⇒❻⇒❼」のセットを、順番は前後逆でも構いませんが先に観て、それから❽に進むことをお勧めします。❺,❾はご自由に。
ちなみに❸「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の前に❾「新世紀エヴァンゲリオンANIMA」を読むほうがいいと考える方もいるようです。

Q3.エヴァって難しいけど、どんな風に観ればいい?


まずは観てみてください。ある程度作品を観たら、きっと疑問や謎が残ると思います。ネットや周りの方の考察を参考に考えてみてください。エヴァの設定をわかりやすくまとめた、こんな動画もありますよ↓


エヴァンゲリオンがさらにわかる動画:旧【最終調整版】

ただし、この動画の内容は本編内で語られるものも含まれています。本編内に散りばめられた謎と伏線、語られる事実、それらを組み合わせて考察し、自分なりの意見を持ち個人でつくるのが「エヴァ」という作品です。決して、上の動画の内容を踏まえた上で見るものではありません。

とはいえ、序盤でわけがわからず飽きてしまったらこれを観てみるのもいいでしょう。あくまで、手っ取り早く序盤を理解する手段としてです。

今回はここまでです。
閲覧してくださった方、ありがとうございました。

参考 : Wikipedia

   NHKアニメワールドより、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のあらすじ

   金曜ロードショーより、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の解説・あらすじ

投稿:2017年10月14日

※注意
このまとめは、2015年~2017年にかけてLINE QユーザーのEVA Mark.06が博士のノートとして投稿したものを、2017年のLINE Qサービス終了に伴いNAVERまとめに再投稿したものです。

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